GoogleがGemini 3.5 Proを3回作り直した理由 — 完成寸前のAIをリセットした競争の裏側


Gemini 3.5 Pro — 3度の延期と基盤モデルリセット 5月 Google I/O 「来月公開」 と発表 6月 延期① 非公式に延期 7月初旬 モデル廃棄 ゼロから再学習 7/17 延期②③ 3度目も延期 基盤モデル廃棄 ツール呼び出し不具合 SVG生成の崩壊 つなぎ戦略 Gemini Flash強化 先行リリースで対応 正常 遅延 リセット/延期 代替対応
Gemini 3.5 Pro 開発の経緯と基盤モデルリセットの流れ
ひよこ ひよこ
Gemini 3.5 Proって、完成してたのにゼロから作り直したって本当なの?
ペンギン先生 ペンギン先生
本当だよ。2026年5月のGoogle I/Oで「来月公開」って発表したのに、できあがっていた基盤モデルを廃棄して事前学習リセットしたんだ。その後、6月・7月17日と立て続けに延期して、7月中旬時点でまだ正式公開されていない状態が続いてるよ。
ひよこ ひよこ
完成してるのに捨てるの?もったいなくない?
ペンギン先生 ペンギン先生
AIモデルって、完成直前でも"根本的な欠陥"が見つかると後から直せないんだ。Gemini 3.5 Proの場合は(1)再帰的なツール呼び出し(AIが複数ツールを連鎖して使う動作)でクラッシュする、(2)複雑なSVGを生成すると構造が崩れる、という2つの問題が判明したんだよ。
ひよこ ひよこ
"ゼロから事前学習"って、どれくらい大変なの?
ペンギン先生 ペンギン先生
事前学習プレトレーニング)は、AIの「知識と思考の土台」そのものを作る工程。数千億のパラメーターを、数兆のトークン(単語の断片)で訓練するんだ。GPUを何千台も何ヶ月も動かし続けるから、コストは数百億円単位とも言われてる。それを捨てるって、相当覚悟の決断だよ。
ひよこ ひよこ
なんで少し修正するだけじゃダメだったの?
ペンギン先生 ペンギン先生
ファインチューニング(追加学習)でカバーできる問題と、できない問題があるんだ。ツール連携やSVG生成の不具合は、モデルの「骨格」部分の学習パターンが原因だから、後から塗り替えるのが難しい。こういうとき、ゼロリセットが唯一の解になるんだよ。これが起きた経緯をまとめると、こうなるよ。
時期出来事
2026年5月19日Google I/OでGemini 3.5 Pro発表・「来月公開」と予告
2026年6月公開延期(1回目)。理由は非公式
2026年7月初旬基盤モデル廃棄・ゼロから事前学習再開が発覚
2026年7月17日公開延期(2回目)。目標日を再び通過
2026年7月中旬3度目の延期確実視。つなぎリリース戦略へ移行
(TechTimes・9to5Google・HackerNoon、各2026年7月報道より)
ひよこ ひよこ
他のAI会社もこういうことってあるの?
ペンギン先生 ペンギン先生
あるよ。OpenAIも社内で何度もリセットを繰り返してると言われてるけど、外に発表しないから目立たないんだ。Googleは5月のI/Oで大々的に日程を予告してしまったから目立っただけで、AIモデル開発での「リセット」はそんなに珍しくないよ。むしろ、競争が激しくなるほど中途半端なモデルを出すリスクが高くなるから、ゼロリセットを選ぶ場面は増えてるんだよ。
ひよこ ひよこ
その間、Googleは手をこまねいてるだけなの?
ペンギン先生 ペンギン先生
ちゃんと手を打ってるよ。フラッグシップ(Gemini 3.5 Pro)が遅れている間に、軽量モデルの「Gemini Flash」シリーズを先行強化して出す"つなぎリリース"戦略を取り始めてるんだ。旗艦が遅れても、既存ユーザーに最新の改善を届け続けるためのやり方だよ。
ひよこ ひよこ
Googleって大丈夫なの?競合に負けちゃわない?
ペンギン先生 ペンギン先生
2026年のAI競争は、「早く出す」と「確実に出す」の綱引きが極限まで激しくなってるんだ。中途半端なモデルを出すと評判を一気に失う時代。Googleがゼロリセットを選んだのは「妥協しない」という意思表示でもあるんだよ。フラッグシップAIの開発って、今やそれだけ真剣勝負になってるんだね。