iモードが27年の歴史に幕 — 日本のモバイルインターネットの原点が消えた日
モバイル通信の進化と iモードの遺産
ひよこ ペンギン先生、「iモード」っていうサービスが終わったって聞いたんだけど、それってどういうものだったの?
ペンギン先生 iモードは1999年にNTTドコモが始めた「携帯電話からインターネットにアクセスできるサービス」だよ。今でこそスマホでネットを見るのは当たり前だけど、当時は世界中のどこにもそんなサービスがなかった。携帯でメールを送ったり、天気予報を見たり、着メロをダウンロードしたり…日本が世界に先駆けて実現した画期的な仕組みだったんだ。
ひよこ 世界初だったの!? すごいね! 具体的にいつ終わったの?
ペンギン先生 2026年3月31日をもって、iモードと、それを支えていた3G通信方式「FOMA」が同時にサービス終了したよ。iモードは27年間、FOMAは25年間という長い歴史に幕を下ろしたんだ。ドコモの公式Xアカウントでも「長年ご利用いただきありがとうございました」とお知らせが出ていたね。
ひよこ 27年ってすごく長いね…。でもなんで今終了するの?
ペンギン先生 大きな理由は「電波の有効活用」だよ。3Gが使っていた周波数帯を、4Gや5Gに再割り当てすることで、より高速・大容量の通信が可能になるんだ。実は日本だけでなく世界中で3G停波は進んでいて、アメリカでは2022年に大手3社がすべて3Gを停止済み。日本はむしろ遅い方だったんだよ。
ひよこ
ペンギン先生 いたよ。ドコモの発表によると、FOMA契約者は終了直前でも数十万回線残っていたんだ。高齢者やガラケーユーザーが中心で、ドコモは2019年から段階的に移行を案内していた。4月1日以降、FOMA端末では音声通話もデータ通信もできなくなるので、まだ移行していない人は早急に4G/5G対応機種に変更する必要があるよ。
ひよこ
ペンギン先生 実はたくさんあるよ。一番有名なのは「絵文字」だね。iモードが1999年に導入した176個の絵文字が、後にUnicodeに採用されて世界標準の「Emoji」になった。今や英語でもそのまま「Emoji」と呼ばれているのは、日本のiモードが起源だからなんだ。他にも「おサイフケータイ」(モバイル決済)、「着メロ・着うた」(音楽配信)など、スマホ時代の基盤となるサービスの多くがiモード時代に生まれているよ。
ひよこ 絵文字がiモード発祥だったなんて知らなかった! 3Gが終わると何か困ることはあるの?
ペンギン先生 一般のスマホユーザーにはほとんど影響はないよ。ただし注意が必要なのは、IoT機器や業務用端末だね。古い自動販売機の通信モジュール、セキュリティシステム、一部のカーナビなど、3G回線に依存していた機器は通信できなくなる。企業のIT担当者は事前にリストアップして対策する必要があったんだ。あとVoLTEがOFFのまま4G端末を使っている人は、4月1日以降に音声通話ができなくなるので設定確認が必要だよ。
ひよこ
ペンギン先生 auは2022年3月に3Gを終了済み、ソフトバンクは2024年4月に終了済みだよ。ドコモは最後まで残っていたので、これで日本の3大キャリアすべてが3Gから完全撤退したことになる。次は「4Gの終了」がいつになるかが注目だけど、5Gの人口カバー率がまだ発展途上なので、4Gはあと10年以上は使えるだろうね。
ひよこ
ペンギン先生 そうだね。1G(アナログ)→ 2G(デジタル)→ 3G(パケット通信)→ 4G(高速データ)→ 5G(超高速・低遅延)と進化してきた。iモードは3G時代の象徴だったけど、その革新的なアイデアはスマホ時代に受け継がれている。「携帯でインターネット」という概念を世界に示した日本の功績は、通信の歴史に永遠に残るものだよ。