「過去最高益」なのに8,000人解雇 — MetaのAIファースト再編をやさしく解説
ペンギン先生、昨日ニュースで「Metaが8,000人クビにした」って見たんだけど、これってどういうこと?
そうだね、2026年5月20日の朝から順番にメールで通知が届いて、Metaの従業員の約10%にあたる8,000人が解雇されたんだよ。さらに採用予定だった6,000のポジションも取り消しになった。
でも、Metaって売上がすごく増えてるって聞いたけど……お金がないから?
逆なんだよ。Metaは2026年1〜3月期に過去最高の売上高5.6兆円(約560億ドル)を記録した。お金がないんじゃなくて、AIに全力投資するために人件費を削ってるんだね。
えっ、お金がいっぱいあるのに解雇するの? ペンギン先生、それって矛盾じゃないの?
普通のリストラは「業績が悪いから削る」だけど、今回は「AIに集中するための組み替え」なんだ。Metaは今年だけでAIに14.5兆円(1,250〜1,450億ドル)投資する計画で、その原資を人件費の削減で確保しようとしているんだよ。
14.5兆円ってどのくらいすごい金額なの?
解雇された人はどうなるの? 全員が会社を辞めるわけじゃないの?
実は8,000人が解雇される一方で、別の7,000人が新しいAI専門チームに異動になるんだ。「Applied AI Engineering」「Agent Transformation Accelerator」といったチーム名からも、AIを軸に会社全体を作り直そうとしているのがわかるよ。
つまり、人間がやってた仕事をAIが代わりにやるようになってきた……ってこと?
少しずつそういう局面が増えているんだ。Metaに限らず、テック業界全体で2026年に入ってから11万人以上が解雇されていて、その約半数が「AI・自動化による業務削減」を理由に挙げているんだよ。
なんか怖いな……。AIが普及するほど仕事が減っていくってこと?
そこは難しい問題でね。AIが繰り返し作業や分析を自動化する一方で、AIを設計・管理・改良するエンジニア職は爆発的に増えているんだ。「仕事の量」が減るんじゃなくて、「必要なスキルの種類」が変わる過渡期と言えるよ。ただ、その変化に対応できるかどうかで、一人ひとりへの影響が全然違ってくるんだね。