イノベーション とは?
ペンギン先生、「イノベーション」ってよく聞くけど、単なる「改善」とは違うの?
IT業界のイノベーションって他に何がある?
「破壊的イノベーション」っていう怖い言葉も聞いたことあるんだけど…。
ハーバードのクリステンセン教授が提唱した概念だね。最初は既存の製品より性能が低くても、安さや手軽さで新しい市場を作り、やがて既存市場を駆逐していくイノベーションのことだよ。デジカメがフィルムカメラを、ストリーミングがDVDレンタルを置き換えたのが典型だね。
持続的イノベーションっていうのもあるの?
あるよ。既存製品をどんどん改良していくタイプのイノベーションだね。iPhoneが毎年カメラ性能を上げていくのが例。大企業はこちらが得意だけど、破壊的イノベーションには対応しにくいっていうジレンマがあるんだ。「イノベーションのジレンマ」と呼ばれてるよ。
日本はイノベーションが弱いってよく言われるけど、なんで?
「失敗を許さない文化」が一因だと言われてるね。イノベーションは本質的に不確実で、10個試して1個当たればいい世界なんだ。でも日本の組織は確実な成果を求めがちで、リスクを取りにくい。政府がAI基本計画でイノベーション創出を掲げてるのも、この課題を認識してるからだよ。
エンジニアにとってイノベーションってどう関係するの?
エンジニアはイノベーションの最前線にいるんだよ。ただし注意したいのは、イノベーションは技術だけじゃ起きないってこと。技術×ビジネスモデル×タイミングが揃って初めて成功する。技術的にすごくても市場が準備できてなければ早すぎるし、逆に技術的には枯れてても組み合わせ方が斬新なら大成功することもあるんだ。
じゃあ新しい技術を追いかけるだけじゃダメなんだね。
そう。ベテランエンジニアほど「技術は手段であって目的じゃない」って言うよ。大事なのは「誰のどんな課題を解決するのか」を考えること。イノベーションの種は最先端の研究室だけじゃなく、現場の「ここが不便だな」っていう小さな気づきにもあるんだよ。