【りょうしこんぴゅーてぃんぐ】

量子コンピューティング とは?

最終更新:
💡 量子の状態を操作し、測定結果から答えを得る

量子ビットの重ね合わせ・量子もつれ・干渉など、量子力学の性質を使って計算する技術。特定の問題での高速化が研究されているが、どんな計算でも速くなるわけではない。

📌 このページのポイント
量子の状態と測定を区別する 古典ビット 量子ビット 0 または 1 α|0⟩ + β|1⟩ どちらかの値 重ね合わせ状態 測定 0 または 1 全候補の答えを一度に読み出せない
量子アルゴリズムでは干渉などを利用して状態を操作します。αとβは状態を表す係数。測定結果から確率を調べるには通常、計算を繰り返します。
ひよこ ひよこ
量子コンピュータは普通のパソコンと何が違うの?
ペンギン先生 ペンギン先生
古典的なビットは0か1を扱うよ。量子ビットは0と1の重ね合わせ状態も持てる。ただし測定で得られる値は0か1だよ。たくさんの候補の答えを一度に全部読み出せるわけではないんだ。
ひよこ ひよこ
重ね合わせって、表か裏か分からないコインと同じ?
ペンギン先生 ペンギン先生
単に結果を知らないだけの状態とは違うよ。量子の状態には、干渉で強め合ったり打ち消し合ったりする性質がある。量子もつれは複数の量子ビットを個々に切り離して説明できない関係だね。そうした性質を操作する手順が量子アルゴリズムなんだ。
ひよこ ひよこ
それってどんなことに使えるの?
ペンギン先生 ペンギン先生
分子の性質の計算や、数の素因数分解などが研究されているよ。ただし高速化は問題・アルゴリズム・使える装置の条件による。組み合わせが多い問題なら必ず速い、という性質ではなく、最適化の問題でも効果を確かめる必要があるんだ。
ひよこ ひよこ
普通のパソコンはいらなくなるの?
ペンギン先生 ペンギン先生
何でも速くする技術ではないよ。量子計算の準備や結果の処理には古典的なコンピュータも使う。日常の処理を全部置き換えるのではなく、問題に合う部分に量子計算を組み合わせる考え方があるんだ。
ひよこ ひよこ
量子ビットが多ければ強い?全部極低温で動くの?
ペンギン先生 ペンギン先生
数だけでなく、誤りの少なさや実行できる操作も大切だよ。誤り訂正では複数の物理量子ビットで論理量子ビットを扱うため、両者の数も区別する。超伝導方式では極低温の装置を使うけれど、イオン方式ではイオンをレーザーで冷却するなど、装置全体の冷やし方は方式によって違うんだ。
ひよこ ひよこ
暗号が全部解読されちゃうの?
ペンギン先生 ペンギン先生
十分な規模で誤りを抑えた量子計算ができれば、RSAなどに影響する可能性があるよ。量子計算機が存在するだけで、今すぐ全ての暗号が破られるわけではない。NISTは2024年に、量子による攻撃への耐性を目指す最初の3つの標準を公開した。耐量子暗号も「絶対に解けない」という保証ではないんだ。
ひよこ ひよこ
実際に試せる場所はある?
ペンギン先生 ペンギン先生
AWSのAmazon Braketなどで、クラウド経由で量子の実機を利用できるよ。古典的なコンピュータ上のシミュレーターもあるので、どちらを使っているかを確認しよう。試せることと、実用問題で優位だと示すことは別だね。
ペンギン
まとめ:ざっくりこれだけ覚えればOK!
「量子コンピューティング」って出てきたら「量子の性質を使って、特定の問題の計算に取り組む技術」と思えばだいたいOK!
📖 おまけ:英語の意味
「Quantum Computing」 = 量子計算
💬 Quantumは量子、Computingは計算という意味。量子の状態を操作して計算する技術を指すよ

参考資料

← 用語集にもどる