ホーム › コラム › 6Gの仕組み — 5Gの次に来る通信革命をわかりやすく解説 Apr 20, 2026 6Gの仕組み — 5Gの次に来る通信革命をわかりやすく解説 仕組み解説6Gネットワーク2026年4月 4G → 5G → 6G 通信規格の進化 4G LTE 最大速度 1 Gbps 遅延 30〜50ms 接続台数/km² 10万台 2010年代〜 5G 最大速度 20 Gbps 遅延 1ms 接続台数/km² 100万台 2020年代〜 6G(予測) 最大速度 1 Tbps 遅延 0.1ms未満 接続台数/km² 1,000万台 2030年頃〜 ← 5Gの約50倍の速度・遅延10分の1 → 通信世代ごとに速度・遅延・接続数が飛躍的に向上する ひよこ 6Gってよく聞くけど、まだ5Gも全然使えてない気がするんだけど... ペンギン先生 そう感じるよね。でも5Gの普及と並行して、すでに6Gの研究開発は世界中で加速しているんだ。EricssonとQualcommは2026年2月に6Gの物理層実証実験の結果を公表していて、2030年頃の商用化を目指しているんだよ。 ひよこ 5Gと6Gって具体的に何が違うの? ペンギン先生 数字で比べるとよくわかるよ。通信規格の進化をまとめてみたんだ。規格最大速度遅延接続台数/km²商用化4G LTE1 Gbps30〜50ms10万台2010年代5G20 Gbps1ms100万台2020年代6G(予測)1 Tbps0.1ms未満1,000万台2030年頃6Gは5Gの約50倍の速度で、遅延は10分の1以下。接続できるデバイス数も10倍になるんだよ。 ひよこ 1Tbpsって、そんなに速くて何に使うの? ペンギン先生 用途が一気に広がるんだよ。たとえばホログラム通信(空間に3D映像を投影してリアルタイム会話)、完全自律型の自動運転車のリアルタイム制御、XR(拡張・仮想・複合現実)体験のシームレス化、さらには工場や都市全体のIoTセンサーを遅延ゼロで制御するスマートシティなどが実現できるんだ。 ひよこ どうやってそんなに速くなるの?仕組みが気になる! ペンギン先生 鍵は「テラヘルツ波(THz波)」と呼ばれる電波にあるんだ。5Gが使うミリ波(28GHz帯)より高い90〜300GHzの周波数帯を使うことで、膨大な帯域幅を確保できる。帯域幅が広いほど同時に大量のデータを送れるから速くなるんだよ。水道管で例えると、テラヘルツ波は「管の直径が数十倍になった」イメージだね。 ひよこ でも高い周波数って、電波が遠くまで届かないんじゃないの? ペンギン先生 そのとおりで、これが6Gの最大の技術課題なんだ。テラヘルツ波は直進性が強く雨や障害物で減衰しやすいため、従来の大型基地局だけでは対応できない。解決策として「超高密度な小型基地局の分散配置」と「衛星通信との統合(NTN)」が検討されていて、都市部では街灯にも基地局を内蔵する構想があるんだよ。 ひよこ AIと6Gって何か関係があるの? ペンギン先生 密接な関係があるんだよ。6Gは設計段階からAIを組み込んだ「インテリジェント・ファブリック(知的な通信網)」として構想されているんだ。ネットワーク自体がAIで自律制御され、混雑状況に応じて周波数を動的に割り当てたり、通信品質を自動最適化したりする。Ericssonが2026年のMWCで発表したビジョンはまさにこの方向性なんだよ。 ひよこ いつ日本でも6Gを使えるようになるの? ペンギン先生 ロードマップ上は2030年頃の初期商用化が目標で、2035年頃に本格普及する見通しなんだ。日本ではNTTドコモやソフトバンクが政府と連携して研究を進めていて、2026年現在はラボでの実証段階。ちょうど今が5G普及期であるように、6Gは「次の10年を変える基盤技術」として静かに準備が進んでいるんだよ。